福井県の恐竜化石発掘
福井県の恐竜化石発掘
日本の恐竜発掘・研究の歴史はまだ浅いが、日本の恐竜化石の80%以上は福井県で発掘されており、日本の恐竜研究の成果を福井県立恐竜博物館で見ることができる。恐竜化石は1978年に日本で最初の恐竜が発見されてから、日本各地で恐竜化石が4000個以上発見されている。このうち、3,512個は、福井県の勝山市、大野市で見つかっていることからも、恐竜研究については福井県が日本屈指の先進地である。
また、日本で発見された恐竜の化石のうち、親属新種として位置づけられ学名が記載された恐竜は3種類しかなく、そのうち2種類はフクイサウルス・テトリエンシス(Fukuisaurus tetoriensis)、フクイラプトル・キタダニエンシス(Fukuiraptor kitadaniensis)で、いずれも福井県勝山市で発見されている。(残る1種はニッポノサウルス(外部リンク)で、樺太で発見された。)
福井県以外の日本の発掘地(主なもの)
- 北海道中川町
- 北海道小平町
- 北海道夕張市
- 岩手県岩泉町
- 福島県南相馬市
- 福島県広野町
- 福島県いわき市
- 群馬県神流町
- 長野県小谷町
- 三重県鳥羽市
- 兵庫県洲本市
- 徳島県勝浦町
- 山口県下関市
- 福岡県北九州市
- 熊本県御船町
- 熊本県天草市
福井県での恐竜化石発掘調査の歴史
- 1982年(昭和57年):勝山市北谷でワニの全身骨格が発見される
- 1988年(昭和63年):勝山市北谷で予備調査を実施。小型肉食恐竜の歯を発見
- 1989年(平成 元年):第一次福井県恐竜化石調査事業
- 1990年(平成 2年):北谷で崖の層面発掘を開始
- 1991年(平成 3年):恐竜を含む脊椎動物の足跡化石を発見
- 1992年(平成 4年):恐竜足跡の連続歩行跡を発見
- 1994年(平成 6年):イグアノドン類(フクイサウルス)の全身骨格復元
- 1996年(平成 8年):第二次福井県恐竜化石調査事業
- 1996年(平成 8年):調査事業により、肉食竜の骨格を発見
- 1997年(平成 9年):イグアノドン類の下顎を発見
- 1998年(平成10年):恐竜の卵殻化石、幼体などを発見
- 2000年(平成12年):獣脚類フクイラプトルの骨格を復元
- 2000年(平成12年):福井県立恐竜博物館開館、恐竜エキスポ2000開催
- 2007年(平成19年):恐竜の皮膚跡化石を発見
- 2007年(平成19年):第三次福井県恐竜化石調査事業
- 2007年(平成19年):国内最大となる竜脚類の上腕骨、尺骨を発見
世界の恐竜博物館と福井県立恐竜博物館
日本国外には恐竜研究に特化した博物館が2か所存在しており、日本最大の恐竜博物館である福井県立恐竜博物館と世界三大恐竜博物館としてネットワークを構築している。
ロイヤル・ティレル古生物博物館
- カナダ、ドラムヘラー
- 1985年開館。恐竜州立公園内の野外博物館
- 35体の恐竜の全身骨格化石を展示(うち、本物25体)
- 年間入館者数は35万人を超える
自貢恐竜博物館
- 中国、四川省
- 1986年開館。中国最大の恐竜博物館
- 約100体の恐竜化石を収蔵している。
- 年間入館者数は15万人を超える
福井県立恐竜博物館
- 日本、福井県
- 2000年開館。日本最大の恐竜博物館
- 37体の恐竜の全身骨格化石を展示(うち、本物6体)
- 年間入館者数は30万人
最終更新時間:2007年09月05日 12時02分43秒
by ふくいウェブ
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