トップ 差分 一覧 ソース 検索 ヘルプ PDF RSS ログイン

若狭塗

若狭塗

若狭塗は、江戸時代初期に、若狭湾のそばに位置していた小浜藩(現在の福井県小浜市)の漆塗職人・松浦三十郎が、中国の漆器作りの技術にヒントを得て、海底の様子を図案化して始めたものといわれている。

これに改良工夫を重ねて生まれたのが「菊塵塗(きくじんぬり)」であり、さらにその考案者の弟子によって「磯草塗(いそくさぬり)」があみだされた。17世紀の中頃には卵の殻や金箔や銀箔で加飾する、という現在まで伝わる方法が完成。当時の小浜藩主がこれを若狭塗と名付け、足軽の内職として保護奨励したところから、「菊水汐干(きくすいしおぼし)」などの様々な上品で美しいデザインが考案された。

昭和53年2月6日に、経済産業省(当時、通商産業省)の伝統的工芸品に指定されている。

また、若狭塗は若狭塗箸が著名であり、現在では国内生産塗箸の80%が若狭塗箸である。なお、NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」ヒロインの実家が伝統的な若狭塗箸職人の家であることで、全国的にも注目を浴びている。

若狭塗の技術・技法について

日本の伝統的工芸品館のページでは、若狭塗のための条件として下記のものをあげている。(出展:日本の伝統的工芸品館、公示より

技法

  1. 下地造りは、次のいずれかによること。
    1. 箸以外のものにあっては、「布着せ」をし、「目摺りさび」を塗付した後、生漆に地の粉及び米のりを混ぜ合わせたものを繰り返し塗付することにより「地の粉下地造り」をすること。
    2. 箸にあっては、生漆又は朱合漆を用いる「頭付け」をすること。
  2. 下地仕上げは、次のいずれかによること。
    1. 箸以外のものにあっては、生漆を用いる「下地摺り」をすること。
    2. 箸にあっては、朱合漆を用いる「塗下地」をすること。
  3. 模様付けは、次のいずれかによること。
    1. 「卵殻模様」にあっては、ろいろ硬漆を塗布した上に卵殻を置いた後、彩漆を用いる「合塗り」をすること。
    2. 「貝殻模様」にあっては、ろいろ硬漆を塗布した上に、貝殻を置いた後、彩漆を用いる「合塗り」をすること。
    3. 「起こし模様」にあっては、ろいろ硬漆を塗布した上に、松葉、檜葉、菜種又は籾殻等を用いる模様を起こした後、彩漆を用いる「合塗り」をすること。
  4. 模様の研ぎ出しは、砥石を用いる「荒研ぎ」、「中研ぎ」及び「仕上げ研ぎ」をすること。
  5. 模様付けの仕上げは、朱合漆を用いる「艶塗り」をし、朴炭及びろいろ炭を用いる「荒炭研ぎ」、「中炭研ぎ」及び「ろいろ仕上げ研ぎ」をした後、「胴摺り」及び「仕上げみがき」をすること。
  6. 「内塗り」は、黒艶消漆、黒艶漆、彩漆又はろいろ漆を用いる上塗りをすること。

原材料

  1. 漆は、天然漆とすること。
  2. 木地は、次のいずれかによること。
    1. 箸以外のものにあっては、トチ、ミズメザクラ、ケヤキ、ヒノキ、ホオ、カツラ又はこれらと同等の材質を有する用材とすること。
    2. 箸にあっては、サクラ、シタン、モウソウチク又はこれらと同等の材質を有する用材とすること。

関連情報(外部リンク)

カテゴリー

[小浜市] [ちりとてちん] [若狭]

最終更新時間:2007年10月09日 16時53分15秒

by ふくいウェブ

このページは、皆で編集して完成させる福井のローカル百科事典を目指しています。福井に関する情報であれば、どんなことでも、どなたでも参加して修正が可能です。皆様のご協力をお願いします。

なお、表記については、できるだけ客観的な表現をお願いします。(特定事項の宣伝やニュース情報ではありませんので、ご理解・ご協力についてよろしくお願いします。)

関連サイト: ふくいウェブネットBLOG - sawacom.net コミュニケーション