越前がに
「越前がに」の概要
福井県?北部(越前)で水揚げされる高級ズワイガニのブランド名。他のズワイガニや偽物等との差別化を図るため、本物の「越前がに」には黄色いタグがハサミの部分に取り付けられている。
- 写真は「福井県観光写真素材集から」
ブランドガニのさきがけともなった。皇室に献上されるカニとしても有名。福井県では県の魚としても指定している(カニが魚か、という議論はあるが、、、)。なお、同様に皇室に献上している魚として若狭かれいもある。
雄の越前がにで一杯15000円〜30000円程度
かつて(昭和初期)は、地元の漁師や子どものおやつとして安価に販売されていたこともあるが、今では地元でも高嶺の花となっている。
越前がにの歴史
越前がにという名称は、安土桃山時代、1511年、三条西実隆が記した日記に出てくるところまでさかのぼる。その後、明治時代から、代々の天皇に三国港で獲れたかにを献上してるため、献上がにとしても知られる。献上は1922年大正11年から、毎シーズン続けられている。(戦後の3年間と昭和天皇崩御の年を除く。)
1989年から県のさかなに指定。ブランド化がはかられた。本物の越前がにには黄色いタグがついており、後にこれをマネしたブランドがにが各地に登場したが、タグを全国で最初に実施したのは福井県の越前がにである。
- 2007年は2月7日に三国漁港(坂井市三国町)に水揚げされた越前がにから15匹を厳選し、両陛下、皇太子家、秋篠宮家、常陸宮家、三笠宮家に届けられた。
越前がにが他の産地のカニよりおいしい理由
三国港や越前漁港などが、漁場から近いということがあげられる。通常は海上泊をして漁をし、冷凍されて水揚げとなるが、この越前がには日帰り漁が可能であり、生きたままセリにかけられる。よって、通常のセリは朝であるが、三国港の越前がにのセリは午後から夕方行われることが多い。また、越前海岸の急深な地形と、冬場の厳しい気候がカニにとって最高の環境であるともいわれている。
越前がにの種類
- ズワイガニ
- 11月6日〜3月20日が解禁。「越前がに」の名称で有名。日本一おいしいカニの代表である。
- セイコガニ
- ズワイガニのメス。11月6日〜1月10日が解禁日。お腹の外子や甲羅の中にあるかに味噌が絶品。
- 水ガニ(ズボガニ)
- ズワイガニの脱皮して殻の柔らかいもの。身はみずみずしく、ズボっと身が抜けることからズボガニとの名称も。価格が安い。
最終更新時間:2007年04月17日 17時46分06秒
by ふくいウェブ
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